厳しい暑さが始まりました
さて、我々八王子桑都では熱中症対策に取り組んでいます!
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🤒 熱中症とは
• 高温・高湿環境下で体温調節が効かなくなり、深部体温(脳や内臓周辺)が上昇してしまう状態。運動時に悪化しやすく、意識障害や吐き気など重症化するリスクがある 。
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🌡 熱中症予防の基本
1. 暑熱順化:暑くなり始めた初期には練習量を抑えるなどし、身体を暑さに慣らす 。
2. こまめな冷水分補給:乾く前からスポーツドリンクなどで補給 。
3. 外部冷却:太ももや腕などを練習後・試合後に冷やす(練習中は避ける) 。
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❄ 深部体温を下げる2大戦略
• ① アイススラリー:シャーベット状の冷たい飲料で深部体温を直接低下。コップ1杯を練習前・休憩中に推奨 。
• ② 手のひら冷却:「動静脈吻合」を利用し、血液を冷却。10分程度の氷水バケツや冷蔵ペットボトルで効果的 。
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⚙ 練習・試合時の具体的対策
• 事前準備:冷房場所、氷や水の入ったバケツ、氷嚢、扇風機、スポーツドリンク、補食などを事前に用意 。
• 練習中:15分おきに水分補給&休憩を促し、手のひら冷却を実施 。
• 試合中:攻守交替時に内部冷却/アイススラリー摂取。投手や長時間プレーした選手は特に注意 。
• 練習後:太ももや腕などの「外部冷却」でリカバリーを促進 。
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🚨 症状別の応急処置
• 軽症(めまい・つり等):涼しい場所へ移動、服を緩め、水分・塩分補給、氷嚢で首や脇下を冷却。改善しなければ病院受診 。
• 中等症(頭痛・吐き気など):同様の処置に加えて扇風機使用。改善がなければ医療機関へ 。
• 重症(意識障害・けいれんなど):救急車を要請し、「ローテーションアイスタオル法」などで到着まで冷却を継続 。
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📝 高校野球大会での実例
• 第106回大会では全58件の熱中症疑いが発生し、主に下半身のけいれんが多かった 。初戦や早朝試合、疲労蓄積した選手で特に起きやすい傾向も確認 。
• 5回終了後に設けられる「クーリングタイム」では、サーモグラフィー・アイススラリー・ペットボトル冷却・ネッククーラー・扇風機・着替え・経口補水液など多岐にわたる対策が実施された 。
• 加盟校でも、プール設置・テント・塩分タブレット・朝練時間の調整・ヘルメット白色化など、多様な工夫が行われている 。
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✅ チェックリスト式の予防ポイント
• セルフチェック項目例:睡眠・食事・体重変化・体調不良・風邪・疲労・熱中症への理解度…などに「いいえ」が1つでもあれば注意喚起 。
• 準備確認リスト:涼しい場所/氷/経口補水液/バケツ等/タオル・ホース・扇風機などの準備状況も事前チェックを推奨 。
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🧩 結論
このガイドは、「暑さに慣れる」「内部・外部冷却」「事前準備」「症状別対応」「大会・学校現場での実践」という多層的な対策を提示しており、練習時・試合時の熱中症予防に非常に実用的です。選手、マネージャー、指導者が協力して取り組むことで、事故防止と安全な環境が築けます。